■バトルトロッコ(アプリゲット)
- スクリーンショットや説明文を読む限りではかなりワクワクする内容。実際、評価も良好な様子。…ただ、私が期待しすぎたせいか「これは面白い…のか…?」というのが現時点での正直な感想。その主な理由はゲームシステムとは無関係のストーリー面。「これはちょっと…」と気になる部分があるので、ゲームそのものにのめり込めない。
- ストーリーで気になったこと
- 物語の核となるはずの猫のぬいぐるみがゲーム序盤に登場しない。そのせいで、主人公たちのやっていることに大義名分がなくなってしまっている。
- ゲームの開始は猫と出会ったところからで良かったのではないか
- もしくは、猫と出会う部分をチュートリアルを兼ねたゲームの導入部にすれば良かったのではないか
- ゲームを開始すると、子供達はようやく完成したトロッコの試運転に出かける。このとき、大した理由もないのにパトロール隊に攻撃を仕掛ける。別にパトロール隊が悪い大人という描写はない。状況的には子供達が自力で自動車を作り出して車道を暴走しているようなものなので、パトロール隊の方がまともに思える。反社会的な行動をとらせるならそれなりの背景や理由が欲しい。もしくは「子供達に負けるなんて、俺たちもまだまだだな、ハッハッハッ」みたいな感じで、子供達の成長を見守る器の大きな大人という形で上手くフォローするなりが欲しかった。
- このパトロールを倒すと、道具屋のおばちゃんがやってきて「警官を倒すなんてすごいじゃないか。その腕を見込んで色々と依頼させてもらうよ」と、やったことを咎めるどころか推奨してくる。もはや、ヤクザか暴走族のリクルートを見ている気分になる。
- そのクエストというのも採掘場からアイテムを取ってこいという内容で、そこにもパトロール隊がいることを考えると、もはや単なる盗掘である。せめて横暴な地主が採掘場を占拠していて、勝手に警備隊を雇っているという設定ならまだ良かった。もしくは、トロッコに乗ったクマに占拠されて放棄された鉱山とか。
- その後の敵は盗賊団などが出てくるが、主人公たちのやっていることも盗賊と変わらないのでどんぐりの背比べである。
- 子供向けのゆるいデザインが良さになるはずなのだが、警官を倒して盗掘を行って、「クエスト達成!わしょーい、わしょーい」と言っているのは、逆に若干の狂気を感じてしまう。
- この状況で猫が加入しても、もはや後付け設定のご都合主義にしか感じられない。やはり加入が遅い。…いや、猫の加入が遅かろうとやりようはいくらでもある。純粋に設定や話の構成などに甘さが見られるのが原因だと思う。
- チュートリアルは説明書形式。「魔王の城」もこの形式だったが、あちらは内容がシンプルなので読むのは1回だけで済む。ただ、このゲームは要素が多いのでその度に1~4枚程度の説明書が表示され、それを暗記してから先に進める必要がある。さすがにちょっと煩わしい。
- ゲームデザインが平面的で、常に1枚絵を見ているような感覚的になる。ウィンドウ表示中は背景が暗くなるなどがあっても良かったかも
- トロッコはボタンを押し間違えると後戻りできず、無駄に敵とエンカウントするので若干ストレス
- クエストやトロッコの改造などもあるのだが、主人公たちに共感が持てないためプレイをする気になれない。苦境に立たされている主人公をプレイヤーが助けてあげたいとか、主人公たちを自分と重ねて一緒に冒険したい・ゲームの世界を見て回りたいという感情が、ゲームをやるか否かという根幹に関わっている可能性は少なからずあると思う。
- よくよく考えれば、RPGなのだから、ロールとプレイヤーが一致していないと成り立たないのかもしれない。そのための工夫は大前提として必要なのかも。主人公は喋らないとか。もしくは普遍的な感情(童心、葛藤など)をベースに置くとか。
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