■時空物語(オクトバ、作者様HP)
アプリでは意外と少ない、PRGツクールやウディタを彷彿させるような個人製作の王道RPG。シナリオもテンポが良く、キャラが立っている。
個人的な重要評価点であるチュートリアルもしっかりしている。脇道の無いチュートリアルであり、次に押すボタンもカーソルが示してくれるので悩まなくて済む。毒を受けた時のチュートリアルまであったのには恐れ入った。
戦闘システムはFFのシステムを集約した感じ。基本的には攻撃か回復かの2択であり、特殊攻撃が必要な場合はチャージしてから攻撃するというルール。敵を倒すと「先に進む」か「街に戻る」か「回復する」かの3択になる。この辺りは艦これの影響を受けたのかもしれない。いずれにせよ、FFのようなRPGもやっていることを単純化すれば、こんな感じだよなと思えるような上手いゲームデザイン。
ただ、チャージしてもスキルの発動が運任せというのはちょっと微妙。どうしてこのようなシステムにしたのだろうか…。
忘れそうになるが、限られたフリー素材をうまく活用している。その影響か仲間の比率は可愛い女性が多め。ストーリーに対して若干の違和感があるのは仕方のないところか。…男性は主力部隊として駆り出され、街に残っているのは女性ばかりなのかもしれない。
その他
- OPのテロップはスキップ以外に早送りがあっても良かったかもしれない
- キャラクターにはスタミナがあり、同じキャラクターを使い続けることはできない。変化が生まれるので良いシステム…なのだが、ソシャゲの劣化版みたいな感じになっており上手く機能していない。
- いま幾らなのかが把握しづらい(いっそ数値で表示して欲しい)
- 1回の出撃でどれだけ減るのか分からない
- どれくらいのスピードで回復するのか分からない
- 1日1回ログイン時にもらえるアイテムを消費して仲間を増やすことができる。気長に仲間を増やして、物語を進める楽しみがある。…半面、普段忙しく、たまの休みにがっつり進めたい人にとってはストレスかもしれない。そのための課金要素と言えばそうなのだが、課金するか離れるかで言えば、後者を選ぶ人も少なくなさそう。
- 3日に一度しか大きな進展がないのが辛い
- 戦闘の見返りが少ない気がして、だんだんやる気が起きなくなってくる。キャラクターのレベルが上がったら、成長したパラメータを見せるなど演出があっても良かったかもしれない。
- 序盤の装備や道具の物価は全て160通貨。対して、5連戦して得られる資金は12通貨前後と渋い。序盤はもっとテンポよく装備を揃えられて、揃え終わる頃にエリアボスと戦って新天地という流れの方がいい。装備が高騰し始めるのは後半でいい。ちょっとモチベが維持しにくい。
- 作者のHPを見てみたところ、Unityやゲーム製作に関する技術関連のブログを投稿していた。かなり参考になりそうなのでチェックしていきたい。
- 完全に余談だが、赤髪の男キャラクターはNamelessDaysというフリーゲームの主人公だったので、このアプリはその作品のアプリ版かと思った
- やっぱり技の発動が運任せなのはちょっと面白くない。でも、何かの拍子に連続して発生するのは面白い。パズルみたいな要素があって、それで発動する仕組みにすれば良かったかも。
- オフラインゲームではない模様。ネットに繋がらない環境だと起動できない。同様におそらくセーブできない。
- 終わりがあるというのはかなりのモチベーションになる。苦行でも最後までやってみようという気にはなる。
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